みなさん「お灸」ってやったことありますか?
わたしは正直、ちょっとハードルが高いものだと思ってました。
ある日、整体の先生にすすめられて試してみたら…予想外の効果が!
そんなお灸デビュー話と、お灸の使い方や効果などをわかりやすくご紹介します。
誰かのお灸デビューのお役に立てたら嬉しいです!
お灸は本当に効く?咳と便秘が改善した体験談
あるとき、1ヶ月ほど咳が止まらないことがありました。
職場の人たちも同じような症状で、風邪でも喘息でもないのになぜか咳が続いて困っていました。
その頃別件で外科に通っていたのですが、そこで整体師の先生に『お灸』を勧められました。
先生曰く『せんねん灸が良い』とのこと。
その後運よく手に入れることができたので、先生に言われた通り、教えてもらった右肘の尺沢(しゃくたく)というツボにやってみました。
はじめは位置を少し間違えてしまい、曲池(きょくち)というツボにやってしまっていました。
そのせいか、すぐには変化がなかったのですが徐々に咳が治まり、なんと職場の中で一番に改善しました。
それだけでも驚きだったのですが、もっと効果を感じたのが“お通じ”でした。
実は昔からひどい便秘体質で、10日出なくても普通…という生活だったのですが、お灸を始めてからはほぼ毎日自然に出るようになったんです!
痛みや薬もなしで、本当に自然に。
これはかなりの衝撃でした。
よく確認してみたらその間違えていた曲池のツボがお通じに効果のある場所だったようです。
尺沢と近いので刺激が伝わって効果が出ていたのだと思います。
咳が治ってからは、すっかりお灸の魅力にハマっていたので他の部位にも試していたのですが、飽き性の私は間もなくやめてしまい、その後また便秘が戻ってしまいました。
しばらくしてから、お便秘がひどかったので思い出したかのようにお灸を再開してみると、やっぱりすぐに改善。
お灸の効果を自分の体でハッキリと実感しました。
さらに調べてみると、昔の有名な人たちもお灸を取り入れていた歴史があるそうで、「本物だからこそ長く受け継がれているんだ」と確信するようになりました。
だからこそ、これからはもっと深く知って、効率的に活用できるようになりたいと思うのです!
お灸ってどんなもの?お灸の原料と歴史

※1・2
お灸の原料は『よもぎ』です。
もっと言えば、よもぎの葉の裏の綿毛を乾燥させて精製した『もぐさ』で作られています。
そして、そのもぐさを体のツボに置いて燃やし、熱の刺激で不調を改善する東洋医学の治療法です。
このお灸は歴史がすごく長くて、西暦がはじまる前の紀元前2世紀ごろ、つまり今より2000年以上前の中国の文献に記録されているのが最古と言われています。
日本で一番古い記録は奈良時代、今より1000年以上前のものがあります。
また江戸時代後期に来日して、その後ヨーロッパに日本の文化などを広めたドイツ人医師のシーボルトが書いた書物には、
“ 私個人の観察によると、日本ではこの方法が一般に用いられている ”
と鍼灸について紹介しているそうです。
血が出たら絆創膏を貼るという感覚で、からだの不調にはお灸な感覚で主流だったのでしょうか。
みんなしてやってるということは、それだけ実績があるのだろうと推測できますね!
これからの人生において、健康の悩みをお灸によってひとつでも消せたらすごいことです!
これは活用しない手はないと、わたしは思います!!!
全身のトータルサポート!お灸の効果
※3・4
血流を良くして痛みをやわらげる
お灸の温熱刺激で毛細血管が広がり血流が改善。肩こりや腰痛、炎症の緩和に役立ちます。
免疫力と代謝を高める
温熱で白血球や細胞が活性化。さらに「ヒートショックプロテイン」というタンパク質が出て、体を修復・防御する力が強まります。むくみ改善にも効果的。
腸内環境を整える
経穴(ツボ)を刺激することで自律神経や胃腸の働きが活発になり、便秘解消や腸内環境の改善につながります。
心を落ち着かせる香りの効果
原料のよもぎにはリラックス作用や炎症を抑える成分が含まれており、アロマ的な効果も期待できます。
全身の調子を整える
経穴(ツボ)を刺激することで肩こり・腰痛・月経不順など幅広い不調にアプローチ。自律神経のバランスを整える作用も。
簡単3ステップ!お灸の使い方
使用方法はとても簡単です。
事前に使用後のお灸を入れる灰皿を用意しておきましょう。

①台座の紙をはがす
②指先に台座を貼り付けてもぐさに火をつける
③指からはがして肌に貼り付ける
基本的にはお灸が燃え尽きて冷えたら外せばOKです。
ただし、途中で「熱い」と感じたら無理せずすぐに外しましょう。
刺激が強いほど効果があるというものではありません。
場合によってはやけどや水ぶくれになってしまうこともあるので、くれぐれもお気をつけください!
実績あり!お灸を据える場所
※5
どのツボにお灸を据えるかは人それぞれ抱えている悩みに沿って決めると良いのですが、ここではわたしのおすすめをご紹介をします。

曲池 きょくち
位置:ひじを曲げてできるシワの先端
効果:首コリ・背中のコリ・眼精疲労・乾燥肌・消化器系の働きを良くする
▶︎ おすすめの理由
わたしはここに据えるようになったらお通じがよくなりました(笑)
腹痛もなく本当に自然に出てくれるようになりましたが、お灸を続けてないと止まってしまいます。

足三里 あしさんり
位置:ひざのお皿のすぐ下、外側のくぼみに人差し指を置き、小指が当たるくぼみ
効果:ひざ痛・胃もたれ・食欲不振・しゃっくり・足先のしびれ・鼻炎・疲れやすい・健康増進・目元のたるみ・冷房あたり など
▶︎ おすすめの理由
この場所は様々な症状に効果のある万能なツボなので、なんともお得です。

三陰交 さんいんこう
位置:内くるぶしのいちばん高いところに小指をおき、指幅4本そろえて、人さし指が当たるスネの骨の際
効果:不安になる・じんましん・ひざ痛・肌のくすみ・冷え症・外反母趾・太りやすい・ウオノメ
▶︎ おすすめの理由
冬の外出時に三陰交に火を使わないタイプのお灸をつければ寒さ対策になると聞いたことがあるので、今年の冬 釣りに行く時に実践しようと楽しみにしています。
左右どっちにしたらいいの?
ツボを押してみて違和感があったり、痛みが強い方にお灸を据えると良いようです。
違いがわからない場合は両方にお灸を据えましょう!
やっぱりせんねん灸!おすすめのお灸
お灸には温かさに種類があります。
はじめての場合は、温熱レベルが低いものが推奨されるようですが、わたしはいくつか試した結果、温熱レベルが低めのものが合っていると感じました。
中でもいい香りがプラスされているのが好きなので、ひとつご紹介します。
次に、火を使わないお灸です。
わたしの場合は特に冬に活躍できそうかなと思っています。
お灸に出会ってからまだ冬を体験していないので、これからくる冬が楽しみです!
おうちで長時間パソコンをする方は、パソコンをするときに首につけるとじんわり暖かくなってさぞ快適なことでしょう。
ま・と・め
いかがだったでしょうか。
お通じの改善は十分に体験できたので、次は腰痛の改善のためにお灸を活用したいと企んでいます。
▶︎はじめてのお灸デビューをする方
▶︎やろうと思ったけどやめてしまった方
▶︎全くお灸に興味ない方
こんな方々が、日常にお灸を取り入れるきっかけになれたら本当に嬉しいです!
ぜひぜひお試しください!

<参考にしたサイト>
1.せんねん灸|お灸辞典 世界史
2.Wikipedia|灸
3.身体の不調の改善に。古来より親しまれてきたお灸のチカラ。|ボララボ
4.お灸はどんな効果があるの?自律神経の不調から腰痛まで|美容鍼・鍼灸サロンCALISTA
5.せんねん灸健康づくりONLINE|ツボ
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